Apple Watch Hermès キリム・シンプルトゥールを3年弱使った|フルオロエラストマーの耐久性レビュー

Apple Watch Hermèsの「キリム・シンプルトゥール」を、ほぼ毎日のように3年近く使いました。汗をかく日や運動時にも着けてきたバンドが、どこまで傷み、どこに汚れが残ったのか。現在の状態を写真で確認しながら紹介します。

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3年間、気兼ねなく使えたラバーバンド

キリムはフルオロエラストマー製で、汗や水濡れを気にせず使えます。革バンドのように天候や服装に合わせて外す必要がなく、運動時もそのまま着けられるため、手持ちのエルメスバンドでは使用頻度が最も高くなりました。

革のような経年変化はありませんが、手入れに神経質にならず毎日使えることが、このバンドのいちばん大きな利点です。3年間の変化も、破損より汚れと表面の色味に集中しています。

3年使っても、接合部とバックルに傷みはない

使い込んだキリム。型崩れはほとんど見られません
使い込んだキリム。型崩れはほとんど見られません

3年近く使った現在も、ひび割れや裂けは見当たりません。バンド全体の反りや型崩れも小さく、装着感は購入時から大きく変わっていません。

特に感心したのが、金属のDバックル(留め具)とフルオロエラストマーの接合部分です。この手のラバーバンドは、金属と樹脂のつなぎ目から裂けてくることが多いのですが、キリムの接合部は薄いつくりながら、まったくへたっていません。傷が入って破れそうになる気配もなく、この部分の作りはかなり優秀だと感じています。

もうひとつ地味に効いているのが、バンドが1本につながった「シングルトゥール」だという点です。以前使っていた2本に分かれるタイプのエルメスバンド(オレンジ)は、外したときに片方をなくしてしまったのですが、キリムは一続きのループなので、そもそも分解して落とすパーツがありません。着け外しでパーツを紛失する心配がないのは、長く付き合ううえで意外と大きなメリットでした。

溝の汚れと、色の変化

キリム柄の凹凸部分。ここに汚れが溜まりやすくなっています
キリム柄の凹凸部分。ここに汚れが溜まりやすくなっています

一方で、気になる点もいくつかあります。正直に書くと、最初の数ヶ月はこまめに拭いていたものの、その後は実質2年近く、ほとんど手入れをしていません。それでも出ている変化は、次の2つくらいでした。裏を返せば、放っておいてもこの程度で済んでいる、とも言えます。

ひとつは、キリム柄のカクカクした凹凸の部分に汚れがたまることです。表面がフラットなスポーツバンドと違い、溝がある分どうしても皮脂やホコリが入り込みます。2年近く拭いていない今はそれなりに汚れが溜まっていますが、水洗いで落とせる範囲なので、たまに手入れすれば気にならないレベルです。

もうひとつは、ブラックの色がごくわずかに白っぽく見える箇所が出てきたことです。そもそもエルメスのブラックは、同じ「ブラック」でも、エルメスではない普通のスポーツバンドの黒とはまるで違います。深く黒々とした密度のある黒で、並べてみると別の色に見えるほどです。そのぶん、わずかな白っぽさも目につきやすいのかもしれません。とはいえ全体的な退色というほどではなく、光の当たり方で気づく程度で、ひび割れや素材の劣化とは別の話です。機能面への影響もありません。

運動時にも使えることが、使用頻度を上げた

運動時も気兼ねなく使えるのがラバー素材の利点です
運動時も気兼ねなく使えるのがラバー素材の利点です

フルオロエラストマーは、Apple純正のスポーツバンドにも使われる耐久性の高い合成ゴムです。汗をかいた後に水で洗えるため、トレーニングの日もバンドを交換せずに済みました。革バンドでは避けていた場面でも使えたことが、結果として3年間の使用頻度につながっています。

革のように味が出るタイプではありませんが、「気を使わずに毎日着けて、汗をかいてもさっと洗える」という点では、日常使いにとても向いた素材だと感じています。

まとめ:3年経っても現役

3年近く経った現在の状態
3年近く経った現在の状態

キリム・シンプルトゥールを3年近く使ってみて、耐久性という点では十分に合格でした。溝の汚れやわずかな色の変化はあるものの、ひび割れや接合部の破れといった致命的な劣化はなく、まだまだ現役で使えそうです。

購入時は、薄い接合部や可動する通し輪が先に傷むと考えていました。実際にはどちらも問題なく、気になったのは溝の汚れと、黒がわずかに白っぽく見える部分だけでした。毎日使えるエルメス純正バンドとして、現在も十分に実用的です。

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