Apple Watch Hermès を検討するときに気になるのが、専用文字盤の内容ではないでしょうか。Hermèsモデルにしか入らない文字盤があり、色やタイプフェイスの組み合わせまで数えると300通り以上になります。
公式サイトだけでは、各文字盤で選べる色や変更できる項目を一覧しにくくなっています。現在選べる6種類について、登場時期、色数、コンプリケーション、変更できる範囲を実機画面で整理しました。
- 文字盤は6種類。エルメス/サーキュレール/サーキットH/ラッキーホース/ラジアル/フォーブルパーティ
- 種類がいちばん多いのは定番の「エルメス」で、色だけで21種類あります
- コンプリケーションを4つ置けるのは「サーキュレール」だけで、実用性ではこれが最有力です
- 文字盤はOSアップデートで追加されるため、古い本体でも新しい文字盤が使えるようになります
文字盤は6種類。追加され続けている
Apple Watch Hermès の文字盤は、発売当初からある「エルメス」「サーキュレール」に加えて、2021年以降ほぼ毎年のように新作が追加されてきました。現在は次の6種類となっています。
| 文字盤 | 登場 | バリエーション |
|---|---|---|
| エルメス | 2015年〜 | 21種類(色) |
| エルメス サーキュレール | 初期から | 11種類 |
| エルメス サーキットH | 2021年(watchOS 8 / Series 7の頃) | 6色 × 2スタイル=12パターン |
| エルメス ラッキーホース | 2022年(watchOS 9 / Series 8と同時) | 4色 |
| エルメス ラジアル | 2023年(watchOS 10 / Series 9と同時) | 14色 |
| エルメス フォーブルパーティ | 2025年(watchOS 26) | 24種のアニメーション |
ここで押さえておきたいのは、文字盤の追加がOSアップデートで行われるという点です。筆者は2021年にSeries 7を購入していますが、2023年に登場したラジアルもアップデート後に使えるようになりました。本体を買い替えなくても選択肢が増えていくため、長く使うほど楽しめる部分になっています。
エルメス|もっとも種類が多い定番



いちばん「エルメスらしい」と感じる定番の文字盤です。色の内訳は、背景が黒のもの10種、グラデーション2種(クレ・バラ/クレ・ブルー)、2色使いのツートン4種、背景に色があるもの4種(エタン/ブリック/白/アンクル)、オレンジダイヤル1種で、合計21種類です。
カスタマイズの幅も最も広くなっています。タイプフェイスはキャリック/クリッパー/ケープコッド/エスケープの4種、ダイヤルは12個/4個/1個の3種で、組み合わせると1色あたり12パターンになります。300通り以上という数字は、主にこの掛け算から来ています。
- ダイヤル12個のときは秒針に色がつきます
- ダイヤルを4個または1個に減らすと、短針と長針の内側が色で塗られます。新色を味わうならダイヤルを減らしたほうが分かりやすくなっています
- ツートンカラーをケープコッドにすると、数字が塗りつぶしではなく枠だけ色づく仕様に変わります
- ルージュ・アッシュだけは配色が特殊で、ダイヤルの数に関係なく長針と短針に色が入ります
エルメス サーキュレール|実用性ではこれが最有力














円盤状のレイアウトで、コンプリケーションを4つ置ける唯一の文字盤です。天気や予定などの情報量を確保したい場合は、これが最も実用的です。
背景は白・黒・ネイビーの3種で、白とネイビーはこれ以上カスタマイズできません。黒のみ秒針の色を9種類から選べるため、合計11種類という数え方になっています。ただし変わるのは秒針だけなので、色を変えても見た目の印象は大きくは動かない点は理解しておいたほうがよさそうです。
エルメス サーキットH|デザインに振り切った一枚






1938年に発表されたエルメスのデザインから着想を得た文字盤で、時間帯に応じて大きく表示される数字が入れ替わるタイポグラフィが特徴となっています。カラーはアルジャン/ネイビー/オレンジ/ルージュ・アッシュ/ビスキュイ/黒の6色で、背景の柄は変更できません。
数字の並びを縦にするか斜めにするかの2スタイルがあり、6色×2スタイルで12パターンとなります。コンプリケーションは置けないため、完全にデザイン優先の文字盤です。個人的には最初あまり使っていませんでしたが、他の文字盤に飽きたときの気分転換として定着しました。
エルメス ラッキーホース|遊び心と実用性を両立





馬がサプライズのように現れる文字盤で、手首を上げるとイラストの馬が動き出し、瞬きもします。10時10分の位置では短針と長針がハーネス(馬具)のシルエットを形作る作りになっています。
針が下を向いている時間帯は夜のカラーに変わり、馬が目を閉じて眠るような表現になります。カラーはカプシーヌ/ブルー・イドラ/グリ・パディなど4種で、色以外のカスタマイズはできません。
デザイン重視の文字盤が多いなかで、コンプリケーションを2つ置けるため、日常でも扱いやすい文字盤です。
エルメス ラジアル|ケープコッド書体の放射状レイアウト

ケープコッドの書体を土台に、丸みを帯びた数字がダイヤルの中心を向いて放射状に配置された文字盤です。ラジアルは「放射状」という意味となっています。
- 3時の位置に日付、中央下にもうひとつコンプリケーションを置けます。日付をオフにすると「3」の数字が現れます
- タイプフェイスはケープコッド固定、ダイヤルも12個固定で、エルメス文字盤のような組み替えはできません
- 常時表示中は秒針に色がつき、復帰すると短針と長針が色づきます。復帰の瞬間に、現在時刻の位置から数字が一周して点灯するアニメーションが入ります
- 選べるのは単色14色のみで、ツートンやグラデーション系の色は選択できません
エルメス フォーブルパーティ|24種のアニメーション





2025年のwatchOS 26で追加された、最も新しい文字盤となっています。フォーブル・サントノレ通りにあるエルメスの歴史的ブティックを、アーティストが描いた作品を文字盤にしたものです。
24種類の動くイラストレーションが用意されており、手首を上げるかタップするたびに1つが再生されます。出てくる順番に規則性は見当たらず、ランダムに感じられます。常時表示中はアニメーションが止まり、秒針も表示されません。
色の名前もエルメスらしい
文字盤のカラーネーミングは、バンドや革製品と同じエルメスの色名がそのまま使われています。
- クレ・バラ/クレ・ブルー:グラデーションの2色
- ルージュ・アッシュ:赤みの強い、エルメスの定番色
- エタン/ブリック/アンクル:背景に色が入るタイプ
色名から実物の見当がつきにくいところはありますが、バンドの色名と共通しているため、バンドと文字盤の色を揃えるという楽しみ方もできるようになっています。
まとめ:選び方の目安
- いろいろ変えて楽しみたい:エルメス(1色あたり12パターン、色は21種類)
- 情報量を優先したい:サーキュレール(コンプリケーション4つ)
- 実用とデザインの中間:ラッキーホース/ラジアル(コンプリケーション2つ)
- 見た目だけで選びたい:サーキットH/フォーブルパーティ
文字盤だけで本体の価格差を埋められるわけではありません。それでも、通常モデルにはないデザインを使え、OSアップデートで選択肢が増えることは、長く使ううえでの魅力になります。
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